【空調コラム】エアコンのドレンスライム発生防止について
- 2023.05.17 | コラム・ブログ
5月も中旬に入り、これから本格的な夏を迎えようとしています。
エアコンの冷房を活用するようになってきたこの時期、室外機の排水部分にプルプルとした粘液状物質が発生しているのを見たことがありますでしょうか。
これは、エアコンのメンテナンスの管理が不適切である場合に発生しやすくなる「ドレンスライム」と呼ばれるものになります。
【ドレンスライムとは?】
エアコン内部の水を外に排出するための排水管(以下ドレン系統)は、その流路上に各種の微生物が繁殖しやすい環境になっています。
エアコンのドレン系統に溜まった細菌,酵母,糸状菌(いわゆるカビ類)などの微生物と、それらの分泌物から構成される粘液状物質を総称してドレンスライムと呼びます。
①原因菌種が存在すること
②酸素があること
③温度が15℃以上であること
④水分があること
⑤養分の供給が豊富であること
これら5つの条件が整ったときに微生物が増殖してドレンスライムが発生します。
夏場になると、多くの水を集めて常時排出されており、外気温が高い状態も続くため上記5つの条件を満たしやすい環境となります。
【ドレンスライムが発生するとどうなるの?】
ドレンスライムは、繁殖条件が整うと短時間であっても発生します。
ドレンスライムの発生によってドレン系統が閉塞された場合、本来排水されるはずの水が逆流してエアコンの内側から漏水し、エアコンの真下の床が水浸しになってしまうという事態も引き起こします。
【ドレンスライム繁殖防止について】
エアコンの室外機は雨風で汚れることを想定して作られているので、室外機背面のゴミを取り除くなど、できる範囲での定期的な清掃が必要になってきます。
・ドレンホース用キャップを取り付ける
ドレンホースに土や葉、虫などが侵入することでも菌が繁殖し、ドレンスライムが発生しやすくなるので、それを防ぐためにキャップを取り付けることが対策として効果的です。
ドレンホース用のキャップは比較的安価なもので、ホームセンターなどで簡単に入手できます。
・定期的にエアコンのクリーニングを行う
エアコンは、定期的にクリーニングを行うことが推奨されています。
エアコンのクリーニングには、以下の3つが必要です。
①掃除機
②掃除用の歯ブラシ
③中性洗剤
大まかな汚れは掃除機を用いて取り除いてください。
エアコンのカバーを開けて、掃除機が届く範囲の汚れをどんどん吸い取ってください。
表面のほこりを取り除いたらフィルターを取り外し、水洗いで洗い流します。
落ちにくい汚れは掃除用の歯ブラシと中性洗剤を使用して落としてください。
【実際にドレンスライムが発生してエアコンから水漏れが起こってしまった場合】
エアコンのトラブルのほとんどがドレンホースの詰まりによるもので、掃除機やホームセンターなどで購入できるドレンホース用のサクションポンプなどを使用すれば自力で対処するケースもあります。
しかし、掃除機やエアコンのメーカーが推奨している使用方法ではなく、やり方によっては故障してしまう可能性がないとはいいきれません。
また、使用環境や詰まり具合によっては、自力で解決できないこともあるでしょう。
エアコンの故障のリスクが懸念されたり、自力では解消できなかったりするトラブルについては、無理に行わずエアコンの業者に依頼されることをお勧めします。
【これからの本格的な夏場に向けて】
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「ecowinハイブリッド」とは・・・
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夏場は洞窟やトンネルにいるような涼しさ、冬場は春の陽だまりの中にいるような自然近い柔らかな暖かさがで身体に優しいのが特長です。
冷房時は、輻射パネルの吸熱作用により、身体の熱を外に逃がして体感温度を下げるので冷えすぎを予防できます。
輻射パネル自体は無動力で、エアコンやファンヒーター等のモーター音が無く、エアコンは弱風/微風運転とすることで風切り音も小さくドラフト感も殆ど気になりません。
エアコン単体で運転する場合と比べて、運転負荷が小さくなるためエアコンの寿命が延びることが期待できます。
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